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六月の茶道歳時記、風炉・紫陽花・水無月の一ヶ月

六月のお稽古を振り返ってみます。

お茶の一年は季節の行事とともに進みます。六月にどんなことをするのか、歳時記ふうにまとめてみました。これからお茶を始める方の参考になれば嬉しいです。

目次

六月の設えは「涼」がテーマ

六月は風炉の季節、二ヶ月目です。梅雨に入り蒸し暑くなってくるので、設えはいっそう涼しさを心がけます。

水指は染付やガラスのもの。茶碗は平茶碗が登場します。掛け軸は「清風払明月」「瀧」など、風や水を感じる禅語を。

義母がよく言っていました。「暑い時期こそ、お客様の目に涼を差し上げなさい」と。冷房のなかった時代のおもてなしの知恵が、今も設えに生きています。

六月の茶花

庭の花がいちばん賑やかな季節です。今年、私のお稽古場の床に入れた花を挙げてみますと。

山紫陽花、京鹿子、蛍袋、下野、夏椿。どれも梅雨の雨に濡れて、生き生きとしていました。

夏椿は朝咲いて夕方に落ちる一日花です。稽古の始まりと終わりで花の表情が変わるのも、この季節ならではです。

六月のお菓子

紫陽花きんとん、葛まんじゅう、若鮎、水牡丹。そして月末には「水無月」。

水無月は六月三十日の夏越の祓にいただく三角のお菓子です。氷をかたどったういろうに、魔除けの小豆。このお菓子をいただくと、ああ一年の半分が終わったなあ、としみじみします。

六月三十日は夏越の祓

一年のちょうど折り返しにあたるこの日、神社では「茅の輪くぐり」が行われます。半年の穢れを祓い、残り半年の無病息災を願う行事です。

私も近くの神社にお参りして、茅の輪をくぐってきました。左まわり、右まわり、左まわりと八の字にくぐります。

こうした暦の行事とお茶の設えがつながっているのが、日本の暮らしの面白いところだと思います。

七月へ

七月になれば七夕、そして本格的な夏。お茶の設えもまた変わっていきます。

毎年同じことの繰り返しのようで、毎年少しずつ違う。それがお茶の一年です。六月の緑の美しさを目に焼きつけて、また来月のお稽古に向かいます。

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