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茶道を独学で始められる?初心者の始め方

「茶道って、独学でも始められるんですか?」

最近、お稽古仲間から聞いた話です。その方の娘さんが茶道に興味を持ったものの、「教室に通う前にまず自分で調べてみたい」と思っているそうで。そのお話を聞いて、私も自分が最初の一歩を踏み出した頃のことを思い出しました。

独学で始めたい、という気持ちはよくわかります。本で読む、動画を見る、できるところから試してみる。今はそういう方法もずいぶん増えましたね。

目次

本や動画だけで「形」は覚えられます

茶道の入門書は、書店に行くとたくさん並んでいます。お点前の手順を写真で追ったもの、歴史や精神を解説したもの、道具の種類を丁寧に紹介したもの。私も若い頃、図書館でずいぶん借りて読みました。

動画も、今は無料でたくさん見られます。「こうやって茶碗を持つのか」「帛紗ってこんなふうに使うのか」と、画面を見ながら真似ることはできます。

ただ、正直に言うと、それだけでは限界があるんですね。

体で覚えることは、先生がいないと難しいんです

私が義母に初めてお稽古をつけてもらった日のことを、今でも覚えています。畳の上に正座して、茶碗を持つだけで「そうじゃない」と言われました。手首の角度、指の添え方、力の入れ具合。文字にすると難しいことは何も書いていないのに、体がついていかないんです。

「見て覚えなさい」が義母の口癖でした。本に書いてある通りにやっているつもりでも、実際には全然違う。そのズレを直してくれるのが、先生の目なんだと思います。

お点前は動作の流れがとても細かく決まっています。手順だけでなく、間の取り方、動きの美しさ、場の空気感。これは、一緒に稽古をして、その場で見てもらわないとなかなか身につかないんですね。

独学で形だけ覚えてしまうと、後から「癖を直す」のがかえって大変になることもあります。私の稽古仲間にも、そういう方がいました。

それでも、事前に調べておくことは大切だと思います

ただ、「何も知らないまま教室へ行く」より、「少し調べてから行く」ほうが、最初のお稽古がずっと楽しくなるのも本当のことです。

たとえば、茶道の流派のこと。表千家・裏千家・武者小路千家とあって、それぞれお点前の作法が少し違います。事前に「どの流派の教室に通うか」を決めてから入門すると、道具選びも迷わずに済みます。

道具のことも、基本的な名前くらいは知っておくと心強いです。茶筅、茶杓、棗、帛紗……。最初はみんな初耳の言葉ばかりですが、少しだけでも知っていると、先生の説明がすっと入ってきます。

費用のことが気になる方も多いと思います。月謝がいくらかかるか、道具は何を揃えればいいかは、教室によって違います。茶道の月謝と費用の目安についても以前書いていますので、よければ読んでみてください。

「まず一度、体験教室へ」が私のおすすめです

茶道を始めたい方には、いきなり道具を揃えるより、まず体験教室へ行ってみることをおすすめしています。多くの教室では、一日だけ参加できる体験の機会があります。

そこでお点前を一度やってみると、「体を動かすことがこんなに難しいとは思わなかった」とか、「なんだか落ち着く場所だな」とか、それぞれに感じることがあるはずです。そこからが、本当のスタートではないかと思います。

お点前がどんなものかを知っておくと、体験のときにきっと楽しさが増しますよ。

義母はよく「急がば回れ」と言っていました。遠回りに見えても、先生のそばで覚えることが、後で一番の近道になる。45年稽古を続けてきて、その言葉の意味がようやくわかる気がしています。

独学で調べることも大事ですが、茶道の醍醐味はやはり「場の空気」の中にあると私は思っています。また稽古で確かめながら、少しずつ深めていこうと思います。

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