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根津美術館で「やきもの名品紀行」、名物茶陶が並ぶそうです

根津美術館で、秋に「やきもの名品紀行」という企画展が開かれると知りました。

東京・南青山の根津美術館といえば、お茶好きならご存じの方も多いかと思います。美しい庭園と、充実したお茶の道具のコレクションで知られる美術館です。

今回の展示は、館蔵の陶磁器2300件の中から名品を選りすぐり、中国・日本・朝鮮半島それぞれの焼き物を3つの展示室で紹介するというもの。2026年8月15日から10月12日まで開かれるそうです。

私がとりわけ気になったのが、展示室6の「名物茶陶」というコーナーです。

目次

「名物」という言葉の重み

茶道の世界で「名物」という言葉は、特別な重みを持ちます。

単に古くて価値があるというだけではなく、歴代の茶人たちに愛され、大切に受け継がれてきた道具のこと。その器を手に取った人たちの思いが、時代を超えて積み重なっているような——そんな気がして、昔から「名物」という言葉を耳にするたびに、少し背筋が伸びる思いがします。

義母はよく「道具にはご縁がある」と言っていました。良い道具は、それを大切にする人のもとへ巡り巡ってくる、という意味だったのかもしれません。

名物茶陶が並ぶ展示室では、きっとそういった「道具のご縁」の積み重なりを感じられるのではないかと思います。

稽古で使う茶碗のこと

私がお稽古で使っているお茶碗は、もちろん名物などではありません。

それでも、長年手に取っているうちに、なんとなく愛着が生まれてくるものです。使い始めの頃はよそよそしかった器が、だんだん手になじんできたと感じる瞬間があります。これも義母から「道具は使えば使うほど育つ」と聞いていたことです。

根津美術館の名物茶陶は、きっと長い時間をかけてそういった「育ち方」をしてきた器たちなのだろうと思うと、ガラスケースの向こうにあっても、どこか親しみを感じてしまいます。

中国・日本・朝鮮半島のやきもの

この展示で面白いと思ったのは、中国・日本・朝鮮半島の焼き物を一緒に見られるという点です。

茶道具を調べていると、高麗(朝鮮半島)のお茶碗がいかに大切にされてきたかということが、よくわかります。あの大らかでどこか素朴な姿が、茶人たちの心をとらえたのでしょうか。中国の青磁や白磁も、茶の湯の場で長く愛されてきました。

それぞれの焼き物の違いを目で確かめてみたいものですが、九州からでは東京まで気軽には行けません。膝の具合もまだ本調子ではなく、長距離の移動はなかなか難しいのが正直なところです。

それでも、図録が出るなら手に入れて、ゆっくり眺めてみようかと思っています。

秋のお茶の楽しみ

8月から10月といえば、茶道の世界では風炉の終わりから炉開きへと向かう、大切な時期です。

今はまだ暑さの盛りですが、秋になれば稽古の空気も変わってきます。お道具のことを改めて勉強するのに、ちょうどよい季節なのかもしれません。

根津美術館の「やきもの名品紀行」、関東にお住まいの方はぜひ足を運んでみてください。私も気持ちだけ、一緒に行ってきます。

秋の稽古に向けて、道具への気持ちを新たにしてみようと思います。

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