江口一子– Author –
-
掛け軸
江月照松風吹
江月照松風吹・・・こうげつてらし、しょうふうふく つきは明々と川面を照らし、風は松を渡って吹き、秋の夜の澄み切った清々しい情景 江とは多分中国の揚子江だと思います。 この情景から、禅の教えとしてどう解釈すればいいかわかりません。 吾心似秋月... -
お薄
濃茶と薄茶
濃茶と薄茶の違い お茶のけいこは、薄茶や炭の点前を習い、やがて濃茶になります。 濃茶と、薄茶を比べてみると、薄茶が一人で一碗の茶を頂くのに対して、濃茶は数人の客で一碗の茶を頂きます。 薄茶は、細かい泡が表面に出来ていて、あっさりとした 味わ... -
茶事
開炉の茶事
開炉の茶事:かいろのちゃじ 11月の初旬、半年間使っていた風炉をしまい、炉を開きます。その時に催す茶事が 開炉の茶事ですが、開炉の頃は、口切りの茶の時期でもありますので、口切りの茶事として行なうことが多いようです。 口切りの茶事は最も正式な... -
茶道具
茶杓の銘
お茶席で、正客が「お茶杓のご銘は?」と尋ねると、必ず亭主から「○○でございます。」と応えられます。銘には作者が茶杓にこめた想いがそのまま現れています。 作者、所有者、産地、和歌や俳句による歌銘や句銘、その姿や景色によるものなど 銘の由来は数... -
茶道具
茶道具 釜
「釜」と言う言葉はお茶の世界では、ごくごくあたり前のように使われています。 茶会や茶事の招待を受ける時、『釜をかける」というほど道具の中では代表的なものです。また月釜、初釜など「釜」という言葉が使われています。 次のような釜の名前が付けら... -
茶席
口切り
茶席では、11月の初旬、立冬を待って、春から半年間使っていた風炉をしまい、炉を開きます。利休さんは、柚子が黄色く色ずく頃に、炉を開いたと言われています。 この開炉の頃は、また口切りの茶の時期でもあります。 5月に摘まれた新茶は、茶葉にされ... -
茶道とは
茶事の心
亭主は心から客を敬い、客は亭主の心入れをありがたく受け、一生に一度の事と思って感謝する。このお互いの心の通い合いを大切に、主客心を合わせて一座建立する事が、茶事の心であると言われています。 難しい文章を読むより、茶事にまねかれ、当日、打ち... -
お茶の席
名残り 三夕の歌
10月に入り月と水の冴える時季になりました。それと同時に名残の時期でもあります。名残りの頃の茶人の心情を表した「三夕の歌」があり、利休も殊に好んだと言われています。 三夕の歌 「さびしさは その色としも なかりけり ... -
茶道具
中置き
いつの間にか10月になってしまいました。 少しずつ気温も下がり、肌寒く感じるようになると「火」が恋しくなります。 この時季になると席内は、風炉を客の方へ近ずけて点前畳の中央に据え、水指は風炉 の左横に置きます。このときは細水指を使い、中置の... -
茶席
掛け軸 月の字のつく語句
「月」の字が入っている字句を調べてみました。 「清風拂名月」 「掬水月在手」 「海月澄無影」 「水清魚嚼月」「吾心似秋月」 「歳月不待人」 「壷中日月長」 「水急不流月」 「夜深名月孤」「兎子望月」 「和月賣珊瑚」 「伴歸無月村」 「坐水月...