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茶杓の銘

お茶席で、正客が「お茶杓のご銘は?」と尋ねると、必ず亭主から「○○でございます。」と応えられます。銘には作者が茶杓にこめた想いがそのまま現れています。
作者、所有者、産地、和歌や俳句による歌銘や句銘、その姿や景色によるものなど
銘の由来は数多くあります。
お茶会や茶事の時などは、茶杓の銘は他の道具との取り合わせの、重要な要となっています。一般的な銘をあげてみます。
春:初春、千代の春、土筆、かげろう、花の宴、花いかだ、青田、早苗 春霞など
夏:岩清水、苔清水、薫風、白雲、清流、
秋:秋時雨、初雁、稲穂、鳴子、野分きなど
冬:初雪、木枯らし、埋れ火、冬木立、庵の友など

私は、お稽古の時は自分が削ったつもりで銘をつけています。
薄茶席の時は、季節を表すような季語をつけています。濃茶の時は重たそうな銘をつけています。またお祝いの席では格式のある、瑞雲、祥雲、和敬、福寿、初うまなどがよいと思います。銘は、作者の教養や、趣味が端的に現れていると言われますが、普段から季節を感じ、心がけていなくては、稽古の時に答える事が出来ませんね。

私が参加した茶会の記録から書きだした「銘」です。季節別にしていませんが参考に
してください。
鶴ノ嘴(つるのはし) 福寿海 吉祥 鶯(うぐいす) 瑞雲 清和 春草 和敬
青海波 松花 紅葉 浮舟 清風 夕涼 夏雲 銀河 青山 夏祭り 若みどり
山里 佳き日 卯の花 土筆 相生(あいおい) 千代の友 深みどり 颯々(さつさつ) 薫風 時雨 無事 晩鐘 師走 老松 末広

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (3件)

  • 自分でつくっていないものなのに、なぜ銘をつけるのか疑問でしたので、よくわかりました。ありがとうございました。ただ、質問するときに、「茶杓の御銘は?」となぜ茶杓に限定するのかがわかりません。茶杓だけではなく、茶席全体を意味するのでしょうか?

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