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茶事 朝茶 ⑤

初座 懐石(かいせき)作法

朝の軽い食事として一汁二菜の懐石を頂きます。

(亭主)
客に座布団をすすめる。
正客に膳を運び、正客は一膝進み出て膳を受け礼を交わして、膳を置く。
(正客)
一ひざ下がり、次客に「お先に」と会釈して膳を引く。
(亭主)
客一同に膳を運び出し、給仕口で「おとりあげください」と挨拶する。
(客)
一同「お相伴します」とあいさつをし、左右の椀の蓋を同時に取り、左の飯椀の蓋を下に、その上に右の汁椀の蓋を伏せて合わせ、膳の右横に置く。
先に飯を一口先にいただき、次に汁をいただく。
汁椀の飲み口は懐紙で清めて蓋をします。飯は常に少し残します。
(亭主)
香の物を運び出します。
亭主は左手に盃台、右手に銚子を持って正客の前に座り、盃台の向きを変えて正客の前に置く。
(正客)
盃台を次客との間に置いて一礼し、上の盃を取って亭主の酒を受ける。
(亭主)
お詰めまで酒をつぐと銚子を正客に預ける。
(客)
客は互いに酒をつぎ、向付をいただく。
(亭主)
飯次を持ち出す。
(正客)
飯次の蓋を亭主が開けるのを見て、「お任せを」と挨拶する。
(亭主)
飯次を正客に預け、飯次の上にのせてあった丸盆で汁替えをすすめ、正客は汁椀を差し出す。
(正客)
飯次の蓋を取り、蓋をお詰めまで送る。
(亭主)
汁を替えて正客にすすめる。
(客)
客は飯をとりまわし、お詰めは飯を残さずとりきる戸、飯次に蓋をして下座に預かる。
(正客)
頃合いを見て、香の物を向付の器に取り、次客に送る。
(亭主)
煮物椀をはこび、一同にはこびだしたら「冷めぬうちに」とすすめる。
二度目の飯次を持ち出し、正客にすすめる。
銚子も改めて持ち出し正客にすすめる。
強肴(しいざかな)を出す。
茶道口で相伴の挨拶をする。
(正客)
「お持ちだしを」と亭主にすすめる。
強肴をとりまわす。
(客)
互いに酒をついでいただく。
煮物もいただき終わると椀を懐紙で清め蓋をして、膳正面に返しておく。
飯も椀に少し残しておき、食事が終われば飯椀、汁椀の蓋を閉め盃も懐紙でぬぐい膳におく。
(お詰)
盃台を正客の前に運び、飯次、銚子、強肴の器を戸口まで返しておく。
(亭主)
頃合いを見て戸口をあけ、客に酒飯の具合を尋ね返された器を引く。
次に吸い物を出し、煮物椀を引いたら、戸口で「おとり上げを」の挨拶をする。
(客)
亭主の挨拶をうけ吸い物をいただく。いただき終えると懐紙で飲み口をぬぐい、蓋をしめて膳の右に置く。

いよいよ亭主と客の酒のやりとりが始まります。どうも私は[千鳥の盃]が苦手です。

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