江口一子– Author –
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作法
中置の点前
中置の点前は、秋も深まり火が恋しく思う頃、風炉を客に近づけ、水指を遠のけて、客に暖かさを感じてもらおうとする心配りだと思います。 風炉は道具畳の中央に置きます。 水指は細水指を使い、蓋置きは竹を使います。 <道具を運び出します> 水指を... -
茶道とは
お稽古の段階
表千家流のお茶を習い始めて、これからどんな事をけいこするのだろうと思ったことは、ありませんか。 お茶のけいこは、目を見張るように上達するものではありません。でも稽古を重ねるうちに内面の美しさがついてきます。 背筋を伸ばす事や、歩き方、器を... -
掛け軸
山高月上遅
10月11日は十三夜でした。秋の月は一年で一番美しいと言われますが、本当にそう思います。朝方すこし欠けた月が西の空に出ていました。 夏の間は空を見上げるのは容易でしたが、これから寒くなると月を見ることも少なくなりそうです。 月の字のある語... -
茶事
懐石とは
茶事には、食事を伴い、その時に出される食事を懐石といいます。」 禅宗の修行から出た言葉と言われ、空腹を忘れようとして、暖めた石を懐に入れた程度の、ごく軽い食事の事を言います。 一汁一菜が原型で、今はとても豪華になり一汁ニ菜、あるいは一汁... -
茶席
立礼の客 作法
立礼での客の作法は、ほとんど薄茶をいただく時と同じです。 常のようにお点前が始まり、水屋より菓子が運ばれます。立礼の場合、銘々皿の使われることがしばしばあります。 塗り物や焼物の銘々皿に、一人分の菓子をのせて、くろもじを添え半東が運び出し... -
茶事
名残りの茶事 作法
だいたい10月の終わりごろから11月の初めに行なわれる名残りの茶事は、風炉で行なわれます。 正午に懐石が出されるように始めるので、正式な「風炉正午の茶事」で行ないます。炉の正午の茶事と大きな差はありませんが、初炭と懐石の順番が違ってきます... -
茶事
名残りの茶事 道具
10月はお茶の世界では、名残りと呼ばれています。昨年の開炉の時から使い始めた茶壷の茶も残り少なくなり、茶の名残りが惜しまれるからです。 風炉から炉に移る少し前の10月すえごろ行なう茶事を「名残りの茶事」といいます 今頃は、茶壷の茶葉を臼で... -
茶事
口切りの茶事 壷飾り
口切りの茶事では、床の間に茶壷を飾っています。茶壷には口覆いがかけられ、口緒(くちお)で結ばれています。客は席入りし、床の拝見のあと、茶壷の拝見を請います。茶壷の中に、茶葉を詰めたままの事もあり、空のこともあります。茶葉が入った壷を実壷... -
茶道具
茶杓の銘 秋
茶道の季節は風炉と炉に分けられ、おおよそ2月、3月、4月を春、5月、6月、 7月を夏、立秋からの8月、9月、10月を秋、立冬からの11月、12月、1月を 冬としているようです。でも1月はお正月ですので新春として春の季に入れている様です。 お... -
作法
立礼卓の点前 ②
立礼卓の点前 ①の続きです。 お茶が点ち茶碗を脇の台に出します。半東が茶碗を客に取次ぎします。 客より(頂きます。)の挨拶を受け、服紗を帯につけます。 客から茶碗が戻れば、右斜めに回り右手で取り込み、左手で扱ってから、右手で一度 仮置きします...