11月に入りました。
いよいよ炉の季節になりました。
皆さんの教室の稽古場も、再来週あたりから炉のお稽古になる事でしょう。
炉の季節になると不思議な事に茶事を催す事が多くなります。
お茶事の稽古のとき、「着物の上にどんなものを着たらいいの」と尋ねられた事があります。
裏方に徹する方は洋服でしょうが、着物で手伝うのでしたら、上にエプロンをつけないと着物が汚れてしまいます
私の経験から、昔は母たちが着ていた白いエプロンで、腰から下は別布で前掛けを作っていました。その前掛けも前だけでなく後ろも包んでしまう、下着の「おこし」のように広いものでした。
いつの間にか時代は過ぎ、エプロンもおしゃれになってきました。
着物の上には織るエプロンはお尻丈ではなく、裾まである丈が長く、素材、色柄も豊富です。(でも私は、白のエプロンがすきです。)
また、着物の時に着る雨具で、2部式ではなく、身丈の長い雨具を見たことがあると思います。
上から下まで続いた長さの身丈で水屋着を作ります。
素材は、絣、つむぎなど自分で手洗いできるものを選びます。
私は、単衣の着物で、少し派手になって着なくなったもので作り替えました。
もちろん、生地は自分で洗えるものです。
<私も作ってみようと思う方に、簡単な作り方教えます>
1、袖丈を短くします。袖の丸みを大きく、または船底にします。
2、袖口にゴムを入れるようにします。
3、身丈を短くします。
自分の着丈と裾の折り返し20センチほどに
裾を三つ折りぐけする長さをプラスし、前身ごろはオクミに向かって短めに切り ます。後ろ身頃と同じでは,前が下がってしまいます。
4、切り取った布でひもを四本作り、脇、襟の下の方につけます。
呉れ呉れも、切る時は注意してください。
教室での稽古の時は先生がいらっしゃいますから、どんなもの羽織ったらよいかお尋ねする事が、一番でしょう。
あなたが茶会等で、教室の稽古場以外の所でお手伝いする時、水屋以外の場所では
エプロンを外した方がよいでしょう。
どんなに高価な水屋着でも、あくまで水屋着です。
コメント
コメント一覧 (1件)
突然失礼いたします。
来月はじめてのお茶会で水屋の仕事をさせていただく者
です。
母が昔の紬の着物を水屋着にしてくれる、ということで
こちらのブログの作り方を一緒に拝見したのですが
1 着物についている襟はそのままでしょうか。
下の方を切り取ったりする必要はないのでしょうか。
2 ひもはどのくらいの長さで、脇、襟の下とはどのあたりか、もう少し詳しく教えていただけないでしょうか。
以上、お返事をいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。