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茶室のにじり口、なぜあんなに小さいのでしょう

先日、久しぶりにお稽古場の茶室に入ったとき、にじり口のことをふと考えました。

膝の具合があまりよくないので、正直なところ、小さな入り口から身をかがめて入るのはちょっと大変なのです。でもそれでも、あの窮屈さの中に何かあるような気がして。

「なぜ、こんなに小さいんだろう。」

ずっと気になっていたので、少し調べてみました。

目次

にじり口の大きさは、だいたい縦60センチ、横66センチ

調べてみると、一般的なにじり口は縦60センチほど、横66センチほどだそうです。大人が立って入れる大きさではありません。しゃがんで、身をかがめて、ようやく入れる。

私が初めてにじり口をくぐったのは、義母の稽古場でのことです。「お入りなさい」と言われて、どう入ればいいかわからず、もたもたしていたら、「膝をついて、頭を下げて」と静かに言われました。

そのときの、あの窮屈さを今でも覚えています。

千利休が広めたと言われています

にじり口は、千利休が考えたとも言われています。

刀を差した武士でも、ここを入るときだけは腰を低くしなければならない。茶室の中では、誰もが平等だ、という意味があるのだとか。

ある本に「身分を問わず、ひとしく頭を下げて入る場所」というのがにじり口の精神だと書かれていました。面白いですね。

義母もよく言っていました。「お茶席に入ったら、身分も肩書きも関係ない」と。にじり口をくぐるたびに、それを体で感じなさい、ということだったのかもしれません。

膝が悪くなって、気づいたこと

今年の春先から右ひざの具合がよくないので、最近はにじり口から入るたびに少し時間がかかります。焦らず、ゆっくりと。

それが逆に、「入る」という行為をちゃんと意識させてくれる気がしています。ちゃんと頭を下げて、気持ちを切り替えて、それから入る。

あの小さな扉には、そういう意味があったのかもしれないなと、最近思うようになりました。

次のお稽古でも、またゆっくりくぐってみようと思います。

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