江口一子– Author –
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雑談
同じ釜の湯
遅めの天然忌を行ないました。 91歳を筆頭に年の差が55歳の10数人が先生のお宅に集まりました。 供茶に始まり花寄せ、且座、数茶を行ない、昼食のあと年配の方に濃茶を一服差し上げておしまいにしました。 高齢の方は毎月のお稽古を休んでいますが、... -
雑談
不学徳不成
不学徳不成 まなばずば、とくはならず 私の今の心境です。 秋には月に関する掛物が多かろうと思い調べてみましたら確かにほかの季節より 月の字が入っている掛物は多くありました。 でも読めない、、、、、、 [兎子望月] 兎と月、秋にぴったりですが... -
茶席
七事式 且座
七事式は、けいこを引き締め修練を目的に工夫されたと言われております。 そのうちの、且座は、如心斎が新たに工夫、制定されたもので、花、炭、香、濃茶、 薄茶を主客5人で分担します。 正客は花を入れ、二客は炭をつぎ、三客は香をたき、東は濃茶、半東... -
年間行事
天然忌 花寄せ
お家元では、天然忌には花寄せと且座をするのが、決まりになっているようです。 花寄せは、(よし屏風)に、たくさんの花入れを掛け、床にもいろいろな花入れを置き、正客から思い思いの花を入れていきます。亭主が入れ終わると、又、正客から入れていきま... -
茶道具
竹台子
竹台子 たけだいす と読みます。 村田珠光の好みと伝えられています。 天然忌の時は、竹台子の棚の中央に鳳凰風炉と富士釜を置きますが、 この一つ飾りを、考案したのが如心斎だそうです。 台子の竹の柱を組み立てるときに、いつもどこにどの柱を立てよ... -
花
白芙蓉
天然忌は、9月13日に催されます。 残月亭の床には、如心斎の円相の軸がかけられ、 三田青磁算木の花入れに、白芙蓉がいけられ、前に天目に茶とうが供えられます。 白芙蓉の花を入れるのが慣わしのようですが、白芙蓉がない時に、酔芙蓉を 入れていると、昼... -
茶道具
掬水月在手
秋は月の字がある掛物が多かろうと思い調べていました。 [掬水月在手] 水をすくえば月、手に在り 中国の于良史の詩 (春山の夜月)の句の一節で禅の教えを説く言葉として知られています。 誰にでも水を手にすくった水に映せば月を手にすること... -
作法
天然忌
9月13日は、表千家七代如心斎の遺徳をしのぶ追善の法要が、家元にて営まれ、 全国から社中が集まります。 表千家の基礎を築き、けいこの方式として七事式を定めて、表千家中興の祖と いわれており天然忌には、遺徳をしのんで、花寄せ、且座、一二三や数茶... -
掛け軸
清風拂名月
9月14日(旧暦の8月15日)は中秋の名月でした。 こちらはあいにくの曇り空で、満月はきれいに見られませんでした。 ススキや花などをさし、団子を供えて月見の茶会を楽しんだ方も大勢いらしたことでしょう。 この席で [清風拂名月] の掛け軸をよく拝見しま... -
掛け軸
砧打つ
秋の季語に[砧打つ]がありますが、若い人にこの言葉を知っているか聞いてみたら なにそれ?と反対に聞かれました。 秋になると床に[名月一声砧]の掛物が掛かっているのを見ることがあります。 秋の夜、雁の声が一声響き、砧打つ音が又寂しく聞...