茶巾を洗ったあと、濡れたまま茶箱へ戻してよいのか、迷う方もあるでしょう。茶巾は使い終わったらその日のうちに水でやさしく洗い、半乾きのうちにたたみ直して乾かします。十分に乾いてから、茶箱や引き出しの乾燥した場所へしまいます。
茶巾(ちゃきん)は、茶碗を拭く白い麻の布です。炉の季節になると、温かいお茶がうれしいですね。その一服を支える小さな布も、次に気持ちよく使えるところまで世話をしたいと思います。
なぜ使い終わったらすぐ洗うのか
使った茶巾には抹茶が残っています。そのままにせず、使い終わったら水で洗い流します。白くしようと強くこするより、残った抹茶をやさしく落とすことを大切にしたいです。
洗うところから、しまうところまでの流れを載せておきます。

洗い方の3ステップ
①水でもみ洗いする
水の中でやさしくもみ洗いします。布同士を強くこすり合わせず、押し洗いするつもりで扱ってください。汚れが気になると、つい力が入りそうですが、薄い布ですから丁寧に。
②水を2〜3回替えてすすぐ
汚れた水を替えながら、残った抹茶をすすぎます。一度水に通して終わらず、水を替えて洗い流すのですね。もみ洗いと、数回水を替える方法は、茶の湯辞典の茶巾の洗い方を参考にしています。
③漂白したい時は酸素系漂白剤を薄めて
普段は水洗いを基本にし、漂白したい時は種類を確かめます。
| 漂白剤 | 判断 | 理由・使い方 |
|---|---|---|
| 塩素系 | 使わない | 繊維を傷めるため |
| 酸素系 | 薄めて使うなら可 | 製品の表示に従って薄める |
この使い分けは、shizuoka-citypromotion.jpの茶巾ガイドによります。薄める割合は製品の表示を確かめてください。白い布だからどの漂白剤でもよい、と思わずに選びたいですね。
乾かし方──半乾きのうちにたたみ直す
洗った茶巾は、半乾きのうちに茶巾たたみに戻し、十分に乾かします。半乾きで形を整えるのは、乾ききる前に折ることで、折り目をきれいにつけるためです。
たたみ方は流派によって異なります。習っている方は、教わった形に戻してください。「半乾き」はたたみ直す時の加減で、しまう時の加減とは違うのですね。
この乾かし方は、美観の茶道の後片付けの記事に紹介されています。
保管のしかた
十分に乾いた茶巾は、茶箱や引き出しなど、乾燥した場所に保管します。茶箱へほかの道具と一緒に収める方法も、美観の同記事を参考にしています。たたんだ内側にも湿り気が残っていないか、しまう前に確かめたいです。
一緒に使った茶筅の片付けは、茶筅の手入れと乾かし方、使い終わったあとの3つのステップにも書いています。
次の一服のあとは、茶巾をその日のうちに水で洗うところから始めてみてください。小さな布を気持ちよく使い続けたいですね。

コメント