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茶道のお菓子の選び方と季節感

先日のお稽古で、先生がお出しくださったお菓子が、とてもきれいでした。

透き通るような水色の練り切りで、小さな金魚の形に仕上げてありました。見た瞬間に「涼しい」と思ったんです。口に含んだときの、ほんのり甘い白餡の柔らかさも。

こういうお菓子が出てくると、あ、夏だなあと実感します。

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お菓子はお茶の「先付け」なんですね

はじめてお稽古に来られた方が、よく「お菓子はどう選べばいいんですか?」と聞いてくださいます。私も最初はまったくわかりませんでした。お菓子屋さんに行っても、どれを選べばいいのか途方に暮れていたんです。

師匠から言われ続けたのは、「お菓子はお茶より先にいただくもの。だからこそ、季節を伝える役割がある」ということでした。その時はなんとなく聞いていたのですが、長く稽古を続けているうちに、だんだん意味がわかってきた気がします。

抹茶の苦みを受け止めるために、お菓子は少し甘めに作られています。お客様が抹茶を飲む前に、口の中を甘く整えておく、という意味もあるんですね。

7月のお菓子は「涼」を表すもの

夏のお菓子は「見た目の涼しさ」がとても大切だと思っています。

7月によく使われるのは、寒天を使った錦玉(きんぎょく)や水羊羹、葛を使ったお菓子などです。透け感があって、光に当たるときらきらして見える。それだけで、もう暑さが少し和らぐ気がするんです。不思議ですね。

練り切りであれば、朝顔、金魚、流水、蓮の花といった夏らしいかたちが多いです。色も、白や水色、薄紫など涼やかなものが選ばれます。

私が初めて自分でお菓子を選んでお稽古に持っていったとき、秋の柿の形の練り切りを買っていってしまったことがあります。師匠に「これはまだ少し早いですね」とおっしゃっていただいて、ああ、季節感というのはこういうことか、と恥ずかしく思いながら学んだ記憶があります。今となっては懐かしいですが。

主菓子と干菓子、何が違うの?

茶道のお菓子には大きく分けて、「主菓子(おもがし)」と「干菓子(ひがし)」があります。

主菓子は水分が多い生菓子のことで、練り切りや羊羹、葛饅頭などがこれにあたります。濃茶(こいちゃ)のときに出すものです。いただく前に少し緊張するのは、私だけでしょうか。きれいな形を崩すのがもったいなくて、つい一瞬だけ眺めてしまいます。稽古仲間とも「今日のお菓子、どこのものだろうね」と小声で話すことがあって、それも稽古の楽しみのひとつだと思っています。

干菓子は、落雁(らくがん)や有平糖(あるへいとう)、煎餅など、水分の少ないお菓子です。薄茶(うすちゃ)のときに出します。お稽古でよく目にするのは、小さな木型で押した干菓子でしょうか。季節の花や吉祥文様など、とても細かく作られていて、見るだけで楽しいです。

初心者の方には、まずこの違いを覚えておくと、お茶会でお菓子が出てきたときに「ああ、今日は濃茶なんだ」とわかるようになるかもしれませんね。

気軽に始めるなら、季節感だけ意識してみて

難しく考えなくても大丈夫です。まずは「今の季節に合っているか」だけ気にしてみてください。

近くの和菓子屋さんに行って、「今の時季らしいお菓子はありますか?」と聞いてみるだけでも、お店の方が丁寧に教えてくださることが多いです。近くの和菓子屋さんに行くと、つい聞いてしまいます。

夏なら水羊羹や葛切り、涼しげな色の練り切り。それだけでも、茶席の空気ががらりと変わります。

お菓子はお茶を引き立てるものでもあり、季節を伝えるものでもある。そう思うと、選ぶ時間もなんだか楽しくなりますね。

次のお稽古でも、どんなお菓子が出てくるか、今から少し楽しみにしています。

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