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六月の和菓子といえば?梅雨時の茶席のお菓子

梅雨時のお稽古のお菓子は、見た目に涼しいものを選ぶようにしています。

お茶のお菓子は季節を映す鏡のようなもの。六月の和菓子のことを書いてみます。

目次

六月の代表的な和菓子

六月といえば、まず「水無月(みなづき)」です。白いういろうの上に小豆をのせた三角のお菓子で、六月三十日の夏越の祓にいただく風習があります。氷室の氷をかたどった形だそうです。

それから「紫陽花きんとん」。そぼろ状の餡を紫や青に染めて、紫陽花に見立てたきんとんです。お店によって色合いが違って、見比べるのも楽しいものです。

葛を使ったお菓子も六月らしいですね。葛まんじゅう、葛焼き、水牡丹。透き通った葛の向こうに餡が透けて見えると、それだけで涼しい気持ちになります。

主菓子と干菓子のこと

お茶のお菓子には、濃茶にあわせる主菓子(おもがし)と、薄茶にあわせる干菓子(ひがし)があります。

主菓子は、きんとんや葛まんじゅうのような生菓子。干菓子は、落雁や有平糖のような乾いたお菓子です。六月の干菓子なら、青楓や流水、鮎の形をしたものが出てきます。

お菓子はお茶をいただく前に食べます。お菓子の甘みが口に残っているところへお抹茶をいただくと、ほろ苦さと甘みがちょうどよく合わさるのです。

お菓子で涼をとるという知恵

昔は氷が貴重でしたから、夏の涼は目と耳でとるものでした。ガラスの器、流水の意匠、氷をかたどったお菓子。

水無月の三角形が氷のかけらだと知ったとき、昔の人の想像力に感心しました。本物の氷が食べられないから、せめてお菓子で氷を。そういう心の豊かさが、和菓子には詰まっています。

お稽古の日の小さな楽しみ

正直に言いますと、私は今でもお稽古のお菓子が楽しみです。四十五年たってもです(笑)。

「今日はどんなお菓子かしら」とワクワクする気持ちは、習い始めた頃と変わりません。お菓子から季節を感じるのも、立派なお茶の稽古だと思っています。

六月のお菓子は美しいものが多いので、和菓子屋さんの店先をのぞくだけでも楽しいですよ。お気に入りの六月のお菓子を、ぜひ見つけてみてください。

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