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茶杓の拝見

茶杓
茶杓は、茶入れや茶器に入れた抹茶をすくう道具で、竹の中節と呼ばれているものが一般的です。

茶杓には、露、櫂先(かいさき)、茶溜まり(ちゃだまり)、節、追取(おっとり)
切止(きりどめ)と名称があり、その名称をすべてそなえているのが茶杓であって、
一点でも欠けているものは、竹べらでしかないと、千家十職の竹細工柄杓師、黒田
正玄氏は仰っています。

茶席で、正客が「お茶杓のご銘は?」と尋ねると、亭主が「○○でございます。」と応えしますが、銘には、作者が茶杓にこめた想いがあらわれているので、お応えを聞くまで楽しみがあります。

茶杓を拝見する時は
 まず、畳の上で全体の姿を見ます。
 手に取り(茶杓の節から上の方を持たないように)櫂先、節、樋(ひ)、竹の景色
 などを拝見します。
 裏側にして、全体を拝見します。

茶杓を拝見していると、竹の模様はいろいろとありますが、作者の個性がよくあらわれているのは、茶杓の最先端の露と思います。
丸い形や尖ったものなど拝見していると面白い場所です。また、櫂先の折り曲げた角度も個性が出ていると思います。

茶杓の幅が細く、スウーとして女形の坂東玉三郎を思わせるものや、幅広で男性的なものなど、小さな竹の道具ですが拝見するところがたくさんありますね。

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