籠花入れは、風炉の時季によく使われていますが、名品、古作は季節を問わず使うそうです。炉を閉めて風炉になった時、籠花入れに矢筈がや、むくげが生けられているととても涼しく感じます。
また、秋にはたくさんの花を籠に入れると茶室が華やかになります。
竹、藤、藤蔓などで編まれた花入れを籠花入れと呼びます。
唐物の花入れは、とても精巧な編みかたで最ももてはやされたようです。
唐物の「牡丹籠」は大きな手が特徴です。
利休さんは、生活の中から花入れに見立てて、作っているものが多いようです。
「桂籠」のように漁夫の持つびくの形
農夫が腰に下げている鉈の鞘を形にした「鉈籠」(なたかご)
小さな「楓籠」
久田宗全自作と言われる竹製の「宗全籠」(私の大好きな花入れです)や、
「蝉籠」(せみかご)この蝉籠を見ると私は、あぶらぜみを想像します。
禄々斎好みの「大津籠」
惺斎好みの「江ノ島さざえ籠」海女さんが、さざえを入れていた籠
即中斎好みの「方円籠」(水は方円の器に従うことからの名前)で、白竹で上のほうを丸く、底を角に編んだとても素敵な手付きの置き籠です。
そのほか「背負い籠」、「有馬籠」、「鮎籠」などたくさんの形があります。
また他の流派の籠もたくさんあります。
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