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口切りの茶事 壷飾り

口切りの茶事では、床の間に茶壷を飾っています。茶壷には口覆いがかけられ、口緒(くちお)で結ばれています。客は席入りし、床の拝見のあと、茶壷の拝見を請います。茶壷の中に、茶葉を詰めたままの事もあり、空のこともあります。茶葉が入った壷を実壷と呼び、実壷のときは壷を倒して扱い、空の時は立てたまま拝見するそうです。この後の、濃茶、薄茶の席で新茶によって点てられます。
昔から口切りの頃が茶の正月とよばれ、口切りを祝う心で、おめでたい銘の道具を使ったり、庭の垣の竹を青竹に改めたりします。

この後、初炭にて炉に炭がつがれます。
次に、懐石がふるまわれ、懐石が終わると主菓子が出されます。
菓子を頂いた後、外の腰掛へ出ます。中立ちと言います。
銅鑼や喚鐘の合図で後座の席に席入りします。
床には、炉の花である椿がいけられる事が多いようです。
この席で、濃茶がふるまわれます。
濃茶をいただき三器の拝見がすむと炭を直します。これを後炭といいます。
炭の点前がすむと薄茶の点前があり、薄茶をいただきます。
両器の拝見後、お礼の挨拶をして客は退席します。
後日、亭主宅にお礼に伺うか、電話などでお礼を言います。

茶事の流れを簡単に記しましたが、約4時間ほどの時間を共有します。
そのためには、亭主は数ヶ月前から心の準備をして、準備に取り掛かります。
もしかして、数ヶ月以上前かもしれません。そんな亭主の気持ちに感謝の心をあらわし茶事を楽しむのが「一期一会」と言うのでしょうか。

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