お稽古バッグの中身をご紹介しながら、茶道のお稽古に必要な持ち物のことを書いてみます。これから始める方の参考になれば嬉しいです。
お稽古の基本の持ち物六点
私のバッグにいつも入っているのは、この六点です。
一つ、帛紗(ふくさ)。道具を清めるための絹の布で、お点前の要です。表千家では女性は朱色を使います。
二つ、古帛紗(こぶくさ)。お茶碗を拝見するときなどに使う小さな布です。
三つ、扇子。ご挨拶のときに膝前に置きます。茶道では扇子を開いて扇ぐことはありません。結界というけじめの意味を持つ道具です。
四つ、懐紙(かいし)。お菓子をのせる紙です。男性用と女性用で大きさが違います。
五つ、菓子切り。お菓子を切っていただくための小さな楊枝です。懐紙に挟んでおきます。
六つ、帛紗ばさみ。これらを全部まとめて入れる袋です。
あると便利なもの
基本の六点のほかに、私が長年の経験で加えたものもあります。
替えの白い靴下(または足袋)。お稽古場に入る前に履き替えます。清潔な足で畳に上がるのが礼儀です。
小さなヘアゴムやピン。お辞儀のたびに髪が落ちてくると点前に集中できません。それから、腕時計や指輪を外してしまっておく小さな袋。道具を傷つけないためです。
道具はどこで買う?値段は?
デパートの茶道具売り場か、お茶道具屋さんでそろいます。最近はインターネットでも買えますね。
初心者用の「入門セット」なら五千円から一万円ほど。帛紗は流派によって色や大きさが違うので、必ず教室が決まってから、先生に確認して買うことをおすすめします。
私の帛紗ばさみは、もう何代目でしょうか。長く使うものですから、気に入った柄を選ぶと、お稽古のたびに嬉しくなりますよ。
持ち物にも心が表れます
義母からよく言われました。「道具の扱いを見れば、その人のお茶がわかります」と。
高い道具をそろえる必要はありません。手持ちの道具を大切に手入れして使うこと。帛紗をきちんと畳んでしまうこと。そういう小さなことの積み重ねが、お茶の稽古なのだと思います。
お稽古バッグを整える時間も、私は好きです。明日のお稽古を思いながら、ひとつひとつ確かめて入れる。もう何十年も続けている、私の小さな習慣です。

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