写真は交趾焼きの鶴首の花入れに、鶯神楽 (うぐいすかぐら)、クリスマスローズ,ふきタンポポの花の取り合わせで生けています。
知り合いの方が釜を懸けたときの写真ですが、立礼席ですので、濃茶席の花の取り合わせもあり、ご苦労されたようです。
利休さんは、「花は野にあるように」と言葉を残していますが、野にある花を見つけることが大変な時代で、むしろ町の花屋さん、あるいは園芸店に行くほうが早いように思いますが、走り回って用意した花を入れ、お客様から「季節のお花が入っていますが、大変だったでしょう」と声を掛けて頂くと、苦労も飛んでいってしまうそうです。
交趾焼 (こうちやき)は、中国南部で生産された焼物が交趾舟貿易により日本に渡ってきたものが、茶の湯の世界で尊ばれ、写しものとして特に京焼で生産されてきたようです。黄、紫、緑、青、白など鮮やかな色に細かく貫入の入る釉薬のかかった焼物です。
コメント