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老松多寿色 掛け軸

この頃は、年齢を感じる事が多くなりました。まず、鏡を見た時にびっくり、お菓子が入った袋を開けれない、ほんの少しの段差につまずく、人の名前が出てこない、、
などなど。自分の老いは受け入れたくないですね。でもやけに「老い」の字が目に付きます。お茶道具やさんに行った時こんな掛け軸を見かけてしまいました。

老松多寿色・・ろうしょうじゅしょくおおし
長い年月を超えて変わらず緑をたたえる松に長寿を詠んだものです。
よく新年の初釜の席などお祝いの席で、拝見します。

また、私の変な興味がわいて来て「老」のつく掛け軸を調べてみました。
老松・・ろうしょう
今までおいまつと読んでいました。
「老」は、老木と言う意味ではなく、松の素晴らしさを称えためでたい言葉

老松多白雲・・ろうしょう、はくうんおおし
白雲は、清浄無垢な心を表現する言葉として使われ、松は周りの物に左右されること
なく、万古不易である。

老松披五雲・・ろうしょうごうんひらく
めでたい老松の上に五色の雲がたなびいているめでたい光景。

老樹花開春雨前・・ろうじゅはなひらく、しゅんうのまえ
老木が春になる前、真っ白な雪の中で開花するさま。修行者が刻苦勉励ののち、見性成仏した境涯をあらわした句。

老来無力 且坐喫茶・・おいきたりてちからなし、しばらくざしてちゃをきっせよ
私は年を取って力も無くなった、そう肩肘張らずに、座ってお茶でも飲みなさい。

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