MENU

秋の東京大茶会、今年も浜離宮と江戸東京たてもの園で開かれるそうです

先日、新聞で「東京大茶会」の来年の日程を知りました。十月と聞くと、まだ随分先のような気がするのに、もう発表になっているのですね。今はまだ蝉の声が賑やかな頃だというのに、少し気の早い話です。

それでも、この暑さの中で秋のお知らせを見ると、ほっとするような気持ちになります。

目次

会場は浜離宮と江戸東京たてもの園

今年も二つの会場で開かれるのだそうです。江戸東京たてもの園は十月二十四日と二十五日。浜離宮恩賜庭園は十月三十一日と十一月一日。それぞれ週末に一日ずつ、二週にわたって開かれるのですね。

詳しいプログラムは八月の半ばから下旬頃に発表になるとのこと。今はまだ「この日に開かれる」という日程だけが決まっている段階のようです。それでも、この知らせを見ただけで、なんとなく心が動きます。

私は毎年、新聞でこの大茶会の記事を見つけると、切り抜いておくことがあります。行けもしないのに、と我ながら思うのですが、気になるものは気になるのですね。

膝を痛める前、まだ元気に出歩けていた頃には、稽古仲間と連れ立って東京の茶会を訪ねたこともありました。慣れない街で迷いながら、それでも茶席にたどり着いたときのほっとした気持ちを、今でも覚えています。

あの時いただいたお茶の味は、正直あまり覚えていません。それでも、知らない土地で一服いただく心細さと嬉しさは、不思議と体に残っているものですね。

浜離宮とたてもの園、趣の違い

浜離宮恩賜庭園でのお茶会は、何度かテレビで見たことがあります。潮入りの池に、都心のビルが遠く見える景色。その中に赤い毛氈と茶席が設けられるというのは、他ではなかなか味わえない不思議な取り合わせだと思います。

江戸東京たてもの園は、古い建物がそのまま移築されている場所だと聞きます。大正や昭和の家屋の中でいただくお茶は、また違った時間の流れ方をするのでしょう。同じ「東京大茶会」という名前でも、会場によってこんなに趣が変わるのかと、想像するだけで楽しくなります。

庭の景色でいただくお茶と、古い家の座敷でいただくお茶と。どちらも捨てがたいですね。

流派を超えて開かれるお茶会

この大茶会は、いろいろな流派が席を持ち寄って開かれるのだと聞きました。私は表千家で四十五年ほどお稽古を続けていますが、他の流派のお点前を実際に拝見する機会は、それほど多くありません。

義母がよく「お茶は流派によって色々あるけれど、もてなす心はひとつ」と申しておりました。当時は正直、意味がよくわかりませんでした。生意気にも、流派ごとの違いにばかり目がいっていたように思います。

こうして年を重ねると、ふとその言葉を思い出します。多くの流派が同じ庭に集まって、それぞれのお茶を点てる。それだけで、なんだか豊かな眺めのように思えてくるのです。

行けないけれど、楽しみにしています

九州に住む身では、なかなか東京まで足を運ぶのは難しいです。膝の具合もあり、遠くへの外出は控えている今の暮らしでは、なおのことです。

庭の草取りも、以前ほど頑張らないようにしています。それでも水やりのときにふと空を見上げると、少しずつ光が変わってきているような気がして。まだまだ暑いのに、季節はちゃんと進んでいるのですね。

プログラムが発表になったら、どんな流派が参加するのか、新聞で追いかけてみようと思います。行けなくても、遠くから心を寄せるお茶会があるというのは、悪くないものですね。

友人にこの話をしたら、「新聞を見て喜ぶなんて、あなたらしいね」と笑われました。たしかに、実際に足を運ぶ人に比べたら、随分と控えめな楽しみ方だと思います。それでも、季節の変わり目にこうして心待ちにするものがあるのは、ありがたいことだと感じています。

秋になったら、また稽古で今日のことを思い出してみようと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次