この尋牛斎筆の掛け軸は4月の大寄せの茶会の時、薄茶席に掛かっていました。亭主が「私の好きな掛物です」とお喋っていました。
松老いて五雲を披く、と読んで頂きました。
めでたい老松の上に五色の雲がたなびいている光景は、いやがうえにもめでたいものです。
私は、茶会で一番に目に留まるものが掛け軸ですね。読めない掛け軸を拝見した時は亭主が説明をするまでが楽しみです。自分がおおよそで読んだ読みは合っているだろうかと思うと楽しみです。
亭主の思いを込めた掛け軸や、その時期に相応しいもの、恩師からの頂き物で是非掛けたいものなど様々な思いが込められている気がします。
「老松披瑞雲」 老松瑞雲を披く
めでたい光景を詠んだ語で、「老松披五雲」と同じような席に掛けているようです。
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