千家十職のなかで表具を主に、紙の茶道具を担当する奥村吉兵衛家があります。
「千家十職 茶の湯と裂の工芸 表具師 奥村家と袋師 土田家」という冊子のなかで奥村家の表具について対談がありました。
表具の紙についてや裂についてのお話の中で、糊は生麩を使うとお話していたので、驚きました。
表具に興味がある方にはお奨めの冊子です。
「表千家北山会館」075-724-8000
から出ています。
対談の中で糊のお話をとても興味深く読ませていただきました。
寒の水で生麩を煮て、昔は、甕に入れて何年も地中にいけていたそうです。
今は冷蔵庫があるけど、腐らないように昔は、温度が低く安定している地中のなかにいけていたのですね。
また使う場所によって、米の糊を使ったり、小麦粉糊を使ったり、糊だけでもたくさんの種類があるようです。
表装に興味があったのですが、難しくて手を出せそうもありません。
コメント
コメント一覧 (3件)
始めまして。
少し気に成りましたので 投稿を させて頂きます。
「表具」に使います糊は 「沈生麩糊」(ジンショウフ ノリ)と 申します。
「お麩」を 取り出した後の 沈殿物です。
型友禅の 染料を加えた糊と 考えていただいて 結構です。
これを 糊と水の 職人さんの 頃合加減で 1時間ほど 炊きます。
炊き上がった糊を スイノで漉します。
「馬毛」で あったり ・・・ 当方は ステンレスです。
裏打ちを 致します 対象によって 糊の粘度を 水で 薄めます。
「絹本紙」であったり 「紙本紙」であったり 正絹の表具裂であったりで 糊加減が 異なります。
お軸の場合 大抵 古い昔ながらの 技法・技巧で為さる方は 3枚の 裏打ちを致します。
2枚目~3枚目の裏打ちは 古糊と申します 寒の頃に炊きまして寝かした糊を 用います。
10年もの 15年もの ・・・ 当方のように 20年寝かした糊を 用いる職人も居ります。
ご参考に なれば 幸いです。
失礼致しました。
> ブログを読んでいただきありがとうございます。
お茶の楽しさを伝えたくて始めたのですが、知識不足、言葉足らずで申し訳ございません。
表装に興味があったのですが、糊に対しての大変さに驚き、皆さんに大変さを伝えたくて本の紹介をしただけで、申し訳ありませんでした。
ご指摘ありがとうございました。
お返事 頂いて 有難う御座います。
URL(を 打ち込みました) には 日々の職人の 記録が御座います。
表に出ない お話を させて頂いております。
初めて間が無い 幼稚な内容ですが ご訪問を 頂けたら 嬉しいです。
では。