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一期一会

私の子供(20代)に、「一期一会」なんと読む?と、きいてみた。
「いっきいっかい」と答えた。ああ、やっぱりなあと、思っていたとおりの答えでしたが、すぐに、「いちごいちえ」そのくらい位知っています。と言われてしまった。

お茶を習い始めの頃、私はなんと読んだらいいのだろうと思い、辞書を引いた記憶があります。その時は全く意味を理解する事が出来ませんでしたが、長い年月を経たこの頃は、なるほどねと思います。特に茶事によばれたときなど、これが「一期一会」なんだと思い、その時間を大切にするよう心がけるようになりました。

「一期」は人間の一生涯、「一会」はただ一度限りの会合の事。
幕末の大老井伊直弼が、
 茶の湯の交会は一期一会といいて、たとえば幾度同じ主客交会するとも、今日の会にふたたびかえらざることを思えば、実に我が一世一度の会なり。と言っています。

 「山上宗二記」に収録されている「路地へ入ルヨリ出ズルマデ、一期ニ一度ノ会ノヤウニ、亭主ヲ敬ヒ畏ルベシ」の言葉より茶会における主客の心構えを表す言葉です
。生涯にたった一度の出会いであると言う気持ちで、主客が互いに誠意を尽くしす様、説いています。

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